「人材育成」「評価基準策定」にどう対応するか?スーパーマーケット業界が抱える人事問題の解決方法とは?

改善事例1

A社 食品スーパー
30店舗 年商280億 社員数300名
出店ペースに人材育成が追い付かず、店長および本部人材の育成に本腰を入れるにあたり、キャリアパスを設定し、求める仕事の基準を定めた

 店舗展開をする上での大きな課題が、人材の充足です。店舗数が増えるに従い、主任や店長などの現場人材の充実だけでなく、エリアマネージャーやバイヤー職、販促職なども専門化していく必要があります。
 下記は、教育計画・教育体系を充実させ、積極的な人材育成を行うにあたって、キャリアパスを明確にした上で必要な要件定義を行った例です。数年後に必要となる職種としてSV(スーパーバイザー)がありましたが、それもあらかじめ明示しました。
 また、「本部でエリアマネージャーや専門職をするためには店長経験が必要」というメッセージも込められています。
※表中の赤矢印が店長からのキャリアパスです

■キャリアパスのイメージ

■等級基準書(店舗運営職)のイメージ

4等級 役割責任 会社方針を十分に理解し、店舗責任者として組織を統括する
経営管理上必要な報告・連絡・相談を行い、業務の効率化に取り組む
顧客・取引先対応 カード会員数の増加率が年間○%以上である
顧客アンケートはがきの回収率が○%以上である。
ロイヤルカスタマー○名を確実に確保している
リーダーシップ 部下との十分なコミュニケーションを図り、能力に応じた指導・育成を行う
パート・アルバイトの離職率を○%以内に抑えている
トラブル対応 不測事態が発生した際には適切な判断・指示を行い、再発防止に努める
知識・技能 販売士の資格を保有している
経験・習得した知識・技術を現場で有効に活用し、指導できる
業務遂行 常に担当店舗の状況を把握し、部下をまとめて業務を遂行する
商品管理(売れ筋・死に筋管理)を徹底し、常に新鮮な売場を維持する
3等級 役割責任 店長の指示に基づき業務を行い、必要に応じて代行を行う
日常的なサービス業務であれば独自で判断し、業務を円滑に遂行する
後輩の要望事項を仕分けし、上司へ報告する
顧客・取引先対応 顧客のニーズを理解し、適切な対応ができる
常に最新の情報を収集し、顧客以上の商品知識を保有している
リーダーシップ キャンペーン時は率先垂範を行う

上記は「店舗運営職」の等級基準例です。エリアマネージャーやバイヤー等についても要件を明確にしておくことで、社員はその職種を目指しやすくなり、会社は必要な教育を実施しやすくなります。

スーパーマーケット業界
人事制度ノウハウ

いまなら無料でプレゼント! IT業界の評価・人事制度マニュアル ソフトウェア業のための人事制度のつくり方&具体的事例

書籍が発売されました! <業種別人事制度シリーズ> 2. 小売・飲食業 詳しくはこちら

書籍発売記念セミナー

食品スーパー、GMS、百貨店が抱える人事問題の解決を支援します。質問やご相談はお気軽に下記へお問合せください。

お問合せはこちら

0120-370-772

Page Top