店舗展開をする上での大きな課題が、人材の充足です。店舗数が増えるに従い、主任や店長などの現場人材の充実だけでなく、エリアマネージャーやバイヤー職、販促職なども専門化していく必要があります。
下記は、教育計画・教育体系を充実させ、積極的な人材育成を行うにあたって、キャリアパスを明確にした上で必要な要件定義を行った例です。数年後に必要となる職種としてSV(スーパーバイザー)がありましたが、それもあらかじめ明示しました。
また、「本部でエリアマネージャーや専門職をするためには店長経験が必要」というメッセージも込められています。
※表中の赤矢印が店長からのキャリアパスです
■キャリアパスのイメージ
■等級基準書(店舗運営職)のイメージ
4等級 | 役割責任 | 会社方針を十分に理解し、店舗責任者として組織を統括する |
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経営管理上必要な報告・連絡・相談を行い、業務の効率化に取り組む | ||
顧客・取引先対応 | カード会員数の増加率が年間○%以上である | |
顧客アンケートはがきの回収率が○%以上である。 | ||
ロイヤルカスタマー○名を確実に確保している | ||
リーダーシップ | 部下との十分なコミュニケーションを図り、能力に応じた指導・育成を行う | |
パート・アルバイトの離職率を○%以内に抑えている | ||
トラブル対応 | 不測事態が発生した際には適切な判断・指示を行い、再発防止に努める | |
知識・技能 | 販売士の資格を保有している | |
経験・習得した知識・技術を現場で有効に活用し、指導できる | ||
業務遂行 | 常に担当店舗の状況を把握し、部下をまとめて業務を遂行する | |
商品管理(売れ筋・死に筋管理)を徹底し、常に新鮮な売場を維持する | ||
… | … | |
3等級 | 役割責任 | 店長の指示に基づき業務を行い、必要に応じて代行を行う |
日常的なサービス業務であれば独自で判断し、業務を円滑に遂行する | ||
後輩の要望事項を仕分けし、上司へ報告する | ||
顧客・取引先対応 | 顧客のニーズを理解し、適切な対応ができる | |
常に最新の情報を収集し、顧客以上の商品知識を保有している | ||
リーダーシップ | キャンペーン時は率先垂範を行う | |
… | … |
上記は「店舗運営職」の等級基準例です。エリアマネージャーやバイヤー等についても要件を明確にしておくことで、社員はその職種を目指しやすくなり、会社は必要な教育を実施しやすくなります。